小田急線 片瀬江ノ島駅構内には江ノ島水族館が管理している水槽があり、自由自在に水中を浮遊するクラゲを間近に観察することが出来る。2020年に完成した、この水槽は、江ノ島水族館と地下で繋がっており、何か異常があれば、すぐに水族館に連絡が行く仕組みにもなっているそうだ。
水族館にでも行かないと間近で見る機会はないことを考えると、毎日見ることの出来る、この駅の利用者は幸運と言えよう。時間帯によっては駅が混み合い、水槽前にも人だかりが出来ることもある為、お勧めの時間帯は休日ならば早朝である。
クラゲを観察していると、四葉のクローバーを思わせる部分に目がいく。ここは消化器官、胃の部分になるのだが、人間のように「脳」の存在がない為、指令によって動かしているのではない。
クラゲは体中に張り巡らされている神経が刺激されることにより反射的に動いている。「脳」の司令によって生きている人間からすると何とも不思議な生き物である。言わば流れに身を任せていると言えよう。年中、脳が休みなく働いている我々人間は、時に、「無」になることも必要ではないか。クラゲが浮遊する姿を見て、日々リラックスしたいと思った今日この頃である。