花鳥風月

〜日々を彩る風鈴花の365日〜

台湾での満月

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2023年、最後の満月は台湾の基隆で迎えました。

港から高速バスに乗り台北市内へ移動後、台湾の友人家族に美味しい昼食をご馳走になりました。帰りは地下鉄に乗車し、無事に港へと戻ってきました。船の出航時間の関係で、ゆっくりと観光は出来ませんでしたが、バイクの多さに圧倒されながら、活気ある台湾を少しは満喫出来ました。

食後は、やはり、コーヒー。f:id:wind_bell_flower:20231231203301j:image

台湾発のカフェで、お勧めとのことで、「85°C」でコーヒーを購入しました。とにかく熱くて、なかなか飲めず移動中のバスで記念撮影。

船に乗船する前にはデザート屋さんへ。組み合わせがチグハグになってしまいましたが、大好きな杏仁豆腐だけは入れられたため美味しく頂きました。どう見ても、これは2人分?!量が多く驚いたのでした。
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お土産を抱えて無事に乗船。台湾語を話せたら、もっと楽しいのにと残念に感じて、2024年は、語学の年にしたいと思った年の暮れでした。

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(基隆に寄港したMSCベリッシマ)

ハート三昧

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出ました!

年末年始用に、お菓子コーナーへ寄ったところ、カルビーの「ベジたべる」が目に入ってきた。

スナック菓子は、あまり食べないようにはしているが、たまにはと手に取ってみた。袋の左上には、「でたらハッピー!おっきいハート」とある。2015年4月より、あたり形式で、通常サイズの2倍の、おっきいハートが入っているのである。家に帰るなり、おっきいハートが妙に気になり始め、おみくじを引く時のようにドキドキしながら封を切ってしまっていた。後戻りはもう出来ない。「キターっ!万歳!」。おっきいハートは、どうだ、といわんばかりに一番上に鎮座していたため真っ先に目に飛び込んできたのだ。真ん中に埋もれてしまっているよりも、まるでゴールテープを切った勝者のようで気持ちが良い。

この「ベジたべる」は、サクサクと軽く、ほんのりと甘く、気がつくと、あっという間に一袋なくなっているパターンだ。きっと、ランキングも上位に入っているに違いないと思い、2022年度人気売上ランキングを見ると、意外にも10位にさえランクインしていなかった。1位は、「じゃがりこ サラダ」10位は「じゃがりこ じゃがバター」であった。

おっきいハートが、私だけの楽しみであっても構わない。入っていたことが確認出来た先には、頂く順番が待っている。今回は、一番最後に味わうことにした。そう、終わり良ければ全て良し、おっきいハートで。

今年、発売から20周年目の「ベジたべる」。きっとあなたの元にも、おっきいハートが届くはず。

そして、ハッピーな年末を!

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リメイク

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師走に入り、いよいよ今年も残り僅かとなりました。大掃除で大忙しのこの時期、今年は早めに障子の張り替えを行いました。写真では多少分かりづらい色合いとなってしまいましたが、今回の障子の色は、淡い緑と黄色を交互に貼っています。

アクセントとして、ピンク色も入れる予定でしたが、手抜きをして、2色のみとなったのでした。

そこは妥協をせずに思い描いた通りにやり抜きましょうよ、と言われそうですが、壁紙を白から緑色へと張り替えた後で余力が残っていない中での徹夜作業でしたので、大目に見てやって下さい。二十代の若さを甦らせるように頑張った結果は、案外2色でもオシャレで、ホッとしているところです。自分で自分を褒めてあげようと思います。

さて、街は、イルミネーションの嵐です。

クリスマスのイルミネーションを絶対観に行く!という情熱は、宮ヶ瀬ダムのイルミネーションを観に行った後に、自分でも信じられない位の大風邪を引き、折角の年末年始を寝て過ごすという苦い経験があってから自身の中では下火となっていますが、毎年この時期の関心事、楽しみの一つではあります。

丁度、障子を張り替えた後に目にしたイルミネーションが、こちらです。

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「緑」をメインにしているではありませんか!

日々、散りばめられている、人と人との「ご縁」が結ばれて光り輝く道となり、未来へと真っ直ぐに平和にこれからも続いていくように、また、そのように過去から続いてきた道を雪の結晶が祝福している、そんなテーマ性をイルミネーションから感じながら、今年のご縁を振り返りつつ、新たなご縁にも幸あれ!と自身の新たな成長も願いながら光のアーチを歩いた夜でした。コブクロの『White Days』を口ずさみながら。

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Heart to heart

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身の回りの片付けをしていた時に、ピカピカのハートのイヤリングが、忘れないで、捨てないで、と光を放ってきました。黄金色です。

10代、20代と大振りのイヤリングをして着飾っていた私ですが、男性の目を引くようにと付けていたのではなく、お洒落をするのが好きだから自然と付けていました。自分を楽しませるためでしたが、いつの間にか生活に追われるうちに、自身が24時間体制の介護をして家の中に籠もりがちであったように、イヤリングたちも箱の中にしまわれたままとなっていました。

懐かしさもあり手に取って眺めていると、大きなハートの上に、ちょこんと小さなハートが乗っている形に、「これはまるで、恋!」と思わず呟いていました。小さなトキメキから始まった淡い気持ちが、目で追いかけ姿を探し、日を増すごとに好きという気持ちが大きな確信となって心に広がっていき、高鳴る鼓動に息が詰まるくらいに、心をいっぱいに満たしている、その恋による気持ちの変化を代弁しているように思えたのです。

手から耳へと、本来の在るべき場所に戻ったイヤリングは、「恋か、、、」と溜め息をついた私に「恋する気持ちを閉じ込めたり忘れたりしてはダメ!」と訴えかけるように揺れてきました。

頬を刺すように吹き続けている北風が心に染み、温もりを求めて見上げた空には、遥か彼方に位置しながらも寄り添うように光を傍に投げかけ続けている月が、「心の奥からジーンとあったかくなるもの、それが本物の恋愛」と静かに語りかけてきました。

ハートとハートが呼び合い手を繋いでいる状態を本物の恋愛に重ね合わせ、それを想像しただけで、ほっこりして自然と温かい気持ちになりながら、世界中の人が、心の奥からジーンと、あたたかくなる恋愛をしていますようにとの願いを月光にのせた夜でした。これで幸せを感じられた私は、kiroro『冬のうた』を口ずさみながら、どんな寒さも乗り切れそうな思いがしました。幾つになっても本物の恋愛は出来ると信じて。

ありがとう、ハートのイヤリング〜!そして、このハートを届けてくれた過去の自分にも、大きく、グ〜!

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小さな音楽会〜シネコヤ〜

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ショーウィンドウのストーリー性ある飾り付けを発見するのは、散歩している時の、ささやかな楽しみの一つでもある。

年代を重ねた重厚感のある響きが聴こえてきそうな雰囲気だなと思いながら茶色のピアノだけに意識が集中してしまい、左横にある、小さな小さな銀色のピアノには写真を撮った後に気が付いた。何とも憎らしい演出で粋ではないか。この銀色のピアノが一つのアクセントになって、全体の引き締め効果を担いつつも店主の想いがそこに垣間見えるような気がしてならない。

茶色は、人と人との温もりや伝統、格式といった歴史を感じさせる。一方、銀色は、洗練された都会的イメージでシャープさがあり、金色と比べると外見的な派手さよりも、内面的な充実感、落ち着いた理知的な輝きを放っていると言える。若さや感情的に燃えるようなものではなく、熟成された芯の強さを持って静かに燃える炎といった感じがある。

この2台が、同じ大きさの物で並べられていたら赴きが異なる2台ピアノの演奏会となり、ありふれた画となってしまうが、茶色がメインで銀色が小さく添えられている事で、理性的で芯を持った人と人との交流によって受け継がれていく温もり、そのハーモニーがテーマとなっていることが自然とクローズアップされるのである。

これから寒さが身に染みる時期であるが、扉の向こうで、パンやコーヒーなどを片手に映画鑑賞をしながら、3000冊の本に囲まれ思い思いの時を過ごし、集う人との交流を通して心に灯す温もりを感じてみては、いかがだろうか。

商店街に、ひっそりと佇みながらも地域に溶け込んだ街の映画館、鵠沼海岸駅から徒歩で3分程の「原点回帰」という言葉が似合いそうな、シネコヤ前からお送りしました。

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メロメロの日

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世の中のご結婚されている皆様、本日は「良い夫婦の日」であります。え?そこのあなたは、まだ独り身なの?行き遅れちゃったの?あら可哀想に、ご愁傷様。

11月22日に、もしも、綾小路きみまろ氏の漫談を拝聴しに行ったら、そんなことを名指しで言われてしまいそうな私である。しかし、結婚出来ないと悲観しているのでも、自分は駄目だと卑下しているのでもなく、24時間体制の親の介護という毎日を一直線に只管走ってきた結果であり、求められる20代の若さもなければ、老い先短い老婆でもない、結婚適齢期と照らし合わせれば微妙な年齢に突入しちゃったね、というだけで、まだそのようなチャンスはあるはずだと他人事のように楽観視している、夢見ている「乙女心」は失ってはいない。そう、介護を先に終えた自由の身であり、パートナーさえ出来れば、スムーズに相手の生活に合わせることが出来、相手と相手の家族と十分に向き合える時間が有ると言えるのだから。

さて、そんな私が夕方に立ち寄ったお店で嬉しい出会いがあった。その名も「メロウリッチ」。

1984年に山形農業総合研究センターで、ミクルマス・ネリスとラフランスを交配育成した西洋梨である。西洋梨の中ではトップクラスの糖度で豊潤な香りが特徴。見た目は不正円錐で、ラフランスによく似ているが若干小ぶり。茶色いサビで覆われている隙間から見える黄緑色が黄色みがかってきて、触ると耳たぶほどの柔らかさになっていると食べ頃とのことである。ラフランスが大好きな私は完全に一目惚れ状態。4個で398円とは、お値段も申し分ない。かくして、4個のメロウリッチが独身貴族の私のもとへとやってきた。きっとそのお味にメロメロとなるはず。

耳たぶ程の柔らかさではないけれど、美味しい物に目がない私は、待てないっ!かぶりつきたい!

名前も気に入り、11月22日は私にとっては、メロウリッチに、メロメロの日となった。

ジャズナイト〜寺井尚子~

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寺井尚子35周年スペシャルコンサートの観覧にCotton Clubへ行ってきました。コットンクラブは、東京駅から徒歩2分程です。東京駅南口を出ましたら、駅舎を左手に見ながら、道沿いに進んで行きますと、直ぐに、はとバス乗り場が見えてきます。その右手の交差点を渡った目の前のビルの2階にコットンクラブは入っていますので、私のような方向音痴でもスムーズに着くことが出来る立地です。

f:id:wind_bell_flower:20231119160136j:imagef:id:wind_bell_flower:20231120000323j:image(Cotton Club より抜粋)

ビルに入って直ぐ左手のエスカレーターを利用すると目の前です。気付かずに、そのまま入ってしまいますと、エレベーターが奥にあり、2階で降りてから、ぐるっと歩くことになりますのでご注意を。

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赤絨毯が敷かれた入口。開店前は、こちらに列が出来ます。店内に入り、予めメールで通知された座席の画面を見せますと、一人一人、座席まで案内されますので、列に並んでお待ちください。

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今回は一人のためテーブル席でした。座席から撮っても、ステージは、この近さです。会場は比較的、上の年齢層が多かったようでした。常連と思しきグループも見受けられました。

テーブルに着きますと、食事とドリンクのメニューをそれぞれ渡されますが、1時間という限られた中では食事をするよりも演奏に集中をして、じっくりと楽しみたいためドリンクのみオーダーしました。オリジナルワインからホットドリンクまで各種ありますが、季節の100%フルーツジュースにしました。フレッシュなジュースの時は特に氷は入れてほしくない派なのですが、ストローが2本さしてある点から、お察しです。タップリと氷が入っていたのでした。次回頼む際には氷の量を調節してもらおうと思います。

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演奏は記すまでもなく、もう最高でした!

コロナ禍前までは毎年のように聴きに行っていましたが、毎回、演奏に泣かされます。私の下手な言葉で説明するよりも、一度、ハンカチを片手に生演奏を聴きに行ってみてください。それなりに値段はしますが、人生は肌で感じる感動体験が全てです。もちろん感動すること自体は、ネット上からでも可能ですが、心震える体験は、画面越しや他者から語られる話を聞くことよりも、実際に自分自身の目で見て体験することの方にこそ価値があります。

ネット社会であるからこそ、画面越しの閲覧よりも、五感をフル回転させて直に触れる体験を重ねていくことを私は大切にしたいと思っています。今、この瞬間を、生きている喜びを、心震える揺さぶられる感動体験を重ねていくことで存分に味わえたら、またそれを家族、仲間と分かち合えたら、最高に素敵な人生だと思いませんか。

終演後は、そっと心の中で会場の皆様と乾杯をして、会場を後にしたのでした。カラオケで歌う杏里さんの楽曲に『コットン気分』があったなと、ふと思い出し「そうよ 生まれたばかりのgoo day  sunshineコットン気分で♪」の箇所を「コットンクラブで♪」に言い換えて、コットン、コットン、コットン、コットン、コットンクラブで♪ と鼻歌を歌いながら、ステップを刻んで帰った夜でした。

まゆみ

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KANさんを追悼して懐かしい曲をかけた。

「花鳥風月」のビールをお供えしながら。

まさか、自分の名前が、こんなに切なくも素敵な歌になっているなんて!と感嘆、感激し、自分と重ね合わせてホロリと涙が零れたファンも多いのではないだろうか。

KANさんといえば、『愛は勝つ』『すべての悲しみにさよならするために』『プロポーズ』『永遠』など素敵な楽曲が多いが、この「まゆみ、最近の君はどう?」と、突然語り口調から始まる『まゆみ』も間違いなく名曲であろう。自分のことを歌われているようでハッとさせられる、何とも感慨深い楽曲である。

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まゆみ 一番透き通ってて

美しい水ってなにか知ってるかい

まゆみ 恋をして 切なくて

がまんして がまんして

こぼれた涙がきっとそうだよ

こんなことしか言えないぼくを許して

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うん。頬を伝い零れ落ちた、その水は泉となり、逢いたくて、たまらなくて、駆けて、駆けて流れた汗とともに、想いは、いつしか希望という名の虹を作って。

まゆみが流した涙は、決して濁らない、パワフルで、ビューティフルなどこまでも透き通った水だったよ。永遠に一途に待つことしか出来ないわたしを許して。

お月見

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満月の今宵、10月が狩猟に最適だったことに由来して、その名も「ハンターズムーン」。

なげけとて月やはものを思はする

かこち顔なる我が涙かな       西行

月を見て物思いに耽るのも、また恋しい人を思い涙するのも、身分に関係なく古から続く人の姿なのだと思いながら、まぁるい気持ちで全てに感謝する、一人お月見を満喫しました。お供は、三代目茂蔵さんの「十月の満月 うさぎ餅」でした。モチモチっとした柏餅のようなお饅頭に、ノンカフェインの、よもぎ茶とともに。

前日、28日も、まるで空の瞳のような、お月様と目が合いました。全てを見透かされ、見守られているような気持ちになりました。

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