花鳥風月

〜日々を彩る風鈴花の365日〜

メロメロの日

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世の中のご結婚されている皆様、本日は「良い夫婦の日」であります。え?そこのあなたは、まだ独り身なの?行き遅れちゃったの?あら可哀想に、ご愁傷様。

11月22日に、もしも、綾小路きみまろ氏の漫談を拝聴しに行ったら、そんなことを名指しで言われてしまいそうな私である。しかし、結婚出来ないと悲観しているのでも、自分は駄目だと卑下しているのでもなく、24時間体制の親の介護という毎日を一直線に只管走ってきた結果であり、求められる20代の若さもなければ、老い先短い老婆でもない、結婚適齢期と照らし合わせれば微妙な年齢に突入しちゃったね、というだけで、まだそのようなチャンスはあるはずだと他人事のように楽観視している、夢見ている「乙女心」は失ってはいない。そう、介護を先に終えた自由の身であり、パートナーさえ出来れば、スムーズに相手の生活に合わせることが出来、相手と相手の家族と十分に向き合える時間が有ると言えるのだから。

さて、そんな私が夕方に立ち寄ったお店で嬉しい出会いがあった。その名も「メロウリッチ」。

1984年に山形農業総合研究センターで、ミクルマス・ネリスとラフランスを交配育成した西洋梨である。西洋梨の中ではトップクラスの糖度で豊潤な香りが特徴。見た目は不正円錐で、ラフランスによく似ているが若干小ぶり。茶色いサビで覆われている隙間から見える黄緑色が黄色みがかってきて、触ると耳たぶほどの柔らかさになっていると食べ頃とのことである。ラフランスが大好きな私は完全に一目惚れ状態。4個で398円とは、お値段も申し分ない。かくして、4個のメロウリッチが独身貴族の私のもとへとやってきた。きっとそのお味にメロメロとなるはず。

耳たぶ程の柔らかさではないけれど、美味しい物に目がない私は、待てないっ!かぶりつきたい!

名前も気に入り、11月22日は私にとっては、メロウリッチに、メロメロの日となった。