光沢
人生のうちでどれ程の言葉を鏤め流れゆくだろう
その輝きがどれほど深く心へ渡ってゆくのだろう
どれほど埋もれゆくだろう
どんな潮流が訪れようとも
輝きが色褪せることはない言葉の本質を心に秘めたい
混ざり合う時の中にあって受け入れ受け止め支え合う
その均衡がとけて溢れ出す想いの泉によってのみ人は
生きられる生命体のように時の川で溺れる言葉を救う
闇に橋を架ける光をつくる脆く儚く尊い言葉を前にし
永遠の輝きを映し込もうと想いを高め心を潤してゆく
心の振動が空気に触れた時
言葉という命の輝きを見る
心が求めるのではない言葉
言葉が求めるのではない心
ただただ自然と向き合い湧き上がる想いこそが
言葉としての輝きを描いてゆく
動き出す愛しさを前にして
あなたの闇夜を照らし出す
灯火の言葉を心に架けたい
いつも心を光りで満たしたい
嘘偽りの無い想いのままに
流れ行く消え行く時の前に
心と心を言葉でつなぎたい