花鳥風月

〜日々を彩る風鈴花の365日〜

原動力

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「一日十数分、四十五年かけてヴァイオリンをつくった」

 

糸川英夫氏の言葉です。

演奏だけではなく、自ら製作してしまうところが

糸川氏らしいと感じます。また、ヴァイオリン製作のみに

没頭してしまうのではなく、時間を区切っての配分の中で

事を進めていくところは流石だと感じました。

 

人生は長いようで短い。どう生きるかは、自分次第。

ほんのわずかでも、向き合う時間は最大限大切にしたい。

 

この十数分の時間が、人生への飽くなき挑戦と鍛錬の場となり

全ての原動力となっているように感じられてなりません。

また、興味を持ったこと、やりたいことを旺盛に貪欲に

どんどんとコツコツ積み上げて行く人生は、言い訳という

甘えは一切ない潔い生き方のように感じました。

向き合う時間は長さではなく、その瞬間どれだけ集中して真摯に

そのものに向き合えたか、その誠実さではないかとも感じます。

 人間関係でも同じことが言えると思います。ほんの少しの時間でも

互いに声を掛け合ったり笑い合う時間を持てれば、素敵ですね。