原動力
「一日十数分、四十五年かけてヴァイオリンをつくった」
糸川英夫氏の言葉です。
演奏だけではなく、自ら製作してしまうところが
糸川氏らしいと感じます。また、ヴァイオリン製作のみに
没頭してしまうのではなく、時間を区切っての配分の中で
事を進めていくところは流石だと感じました。
人生は長いようで短い。どう生きるかは、自分次第。
ほんのわずかでも、向き合う時間は最大限大切にしたい。
この十数分の時間が、人生への飽くなき挑戦と鍛錬の場となり
全ての原動力となっているように感じられてなりません。
また、興味を持ったこと、やりたいことを旺盛に貪欲に
どんどんとコツコツ積み上げて行く人生は、言い訳という
甘えは一切ない潔い生き方のように感じました。
向き合う時間は長さではなく、その瞬間どれだけ集中して真摯に
そのものに向き合えたか、その誠実さではないかとも感じます。
人間関係でも同じことが言えると思います。ほんの少しの時間でも
互いに声を掛け合ったり笑い合う時間を持てれば、素敵ですね。