都会で味わうビール
5月31日は、日本の七十二候「麦秋至」。
麦といえば、ビール!「ビールならプレミアム・モルツ!」
という周囲の言葉を胸に、畑一面にひろがる黄金色の麦風に
背中を押されるようにして、5月20日(火)から6月15日(日)まで
東京・六本木ヒルズにて開催中の「ザ・プレミアムビールヒルズ」へ
行ってきました。お目当ては、29日までの予約制の特別プログラム
でしたが、平日の整理券配布時間には間に合わず、香るプレミアムを
まずは一杯。普段、ビールを頂かない私でも美味しく軽く飲むことが
出来ました。時刻は19時過ぎ。一日の緊張から解き放たれ、お腹も
空く頃。冷えたビールと輝く夜景が都会の夜を満喫させてくれました。
会社帰りに、ふらりと立ち寄りたくなる、ちょっと洒落た空間でした。
「エ」になる燕
駅の改札口近くに燕の巣を発見。
そのすぐ近くのカフェの入口で
羽根を休める燕の姿。絶妙な
角度なのね、きっと。
花いけバトル
花いけバトル「王者決定戦シリーズ」第二戦の観戦へ。
会場は表参道の「CAY」。開始時刻は19時からで
会場内での食事も可能であったが、真剣なバトルを前に
観る側としても同じ様な緊張感を持って臨みたいと思い
軽く食事を頂いてから会場へと向かった。
ステージ上には、色とりどりの季節の花々と
大小様々な器6点が今か今かと出番を待っていた。
5分間で花をいける勝負に意味があるのだろうか、
正直そう思ってもいたが、時間が沢山与えられれば
それで良い作品が作れるのかと問われれば否である。
ステージを前にすると、会場の熱気もあって、妙な
高揚感が広がっていくのを感じた。まるで自分が
いけ手であるかのようにワクワクする時間が過ぎ行く。
実際に始まってみると、1秒の時の重みを感じた。
最後の1秒までもフルに使い切る5分間は、長年の
時の中で積み重ねられた技と思考があってこそ光る。
日々の密度の高さが、この5分間の完成度の高さに
正比例しているように感じられた。同時に
プロの仕事を見せつけられたという感じもした。
まさに、心血を注いできた者がいける花
そんな感銘と刺激を受けた5分間の積み重ねだった。
観戦後は自然と、花と向き合いたい気持ちが強くなった。
この一本、この色彩、この角度、この花、この器、
全てが揃って、たったひとつの「私の花」となる。
ステージ上で、5分間の後のほんの僅かな時間のみ
笑う花。その微笑みは心を熱くするのに十分だった。
満月の夜には・・・
引き込まれそうな程
力強い輝きを放っていた15日の満月の夜のお話。
月光に見守られるかのように帰途についていた15日の夜、
な、な、なんとっ、「コンコン、コン」と釘を打ち付ける
かのような音が、辺りの茂みから響いてきました。
風に乗って・・・? それとも・・・? もしや・・・
「満月の夜」「釘を打つ音」「高木もある緑道」
人通りもある夜更けてはいない時刻であっても
歩道から少し緑の中に入れば、暗闇も同然の道。
自分の足音が釘を打つ音と重なったその瞬間、
一心不乱に釘を打ち付けている男性の姿が
暗闇の中から浮かび上がって見えました。
「キャー」と叫びたい気持ちを何とか抑えつつ
「見 た な 。。。」と
振り返る時間が相手にないことを祈りながら
自分の「気配」を相手に感じさせないようにして
歩こうと咄嗟に思い、4月末のシンデレラより
忍者へと変身したかのような満月の夜でした。
満月の夜に「お財布フリフリ」は聞いたことがあります。
満月だけが知っている、釘を打つ胸の内。
ゴールデンウイークは・・・
風薫る5月に
さぁ、出かけよう、と予定を立てていた4月末の出来事。
夕方、両手に荷物を抱えた状態で駅の階段を降りていた。
ホームには既に電車が停車中であった。急がなくてはと
気が焦っていたのは覚えているが、気付くと自分は階段の
中央部にいるのに、片方の靴だけがホームに転がっていた。
自分に何が起こったのかよくわからないまま、靴を見て
素敵な男性が拾ってくれるのでは、と淡い期待を抱くも
子供が笑って走り去り、カラスが鳴いた夕暮れだった。
左右に傾きながら階段を降り、何とか靴を履いたものの
次の瞬間、激痛が足を襲った。恥ずかしい気持ちが勝り
靴を履くまでは認識していなかった痛みが駆け抜ける。
「動けない...」
笑うことも出来ずに、その場にうずくまってしまった。
完全なる捻挫に
生命が勢い良く育ち輝きを増して行く大型連休中は
内省するかのようにエネルギーをためる日々となった。
竹インスタレーション
2月22日(土)〜23日(日)に開催された
「いけばなと星占い」の展覧会。
「プラネタリウムー星座に見る いけばなの世界ー」
の個人作品と
の合作作品とでの同時開催でした。
今回、初参加した合作。ドリルとペンチを使用しての
不慣れな力仕事でしたが、皆で声を掛け合い協力しながら
仕上げて行く工程の中で流した学びの汗は貴重に感じました。
創意工夫を重ねながら大掛かりな作品を仕上げて行く、それは
決して楽しいばかりではなく、時間、体力、感性との格闘でも
あったりしますが、その経験を積み重ねていくことで感受性が
刺激され、より多角的、多面的な視野や表現力が生まれ
磨かれていくのだと感じました。机上の思考から始まり、空間と
一体となる思考へ、日々の点が線へと紡がれて行く瞬間にこそ
展覧会に参加する醍醐味があるようにも感じられました。
道行く方々にも鑑賞して頂くことが出来、幸せなひと時に感謝です。
笛が・・・
やってしまいました。
昨年、手元にやって来た竹製の篠笛。
室内の暖房による乾燥により、ひび割れが出来てしまいました。
このまま放置しておきますと、割れてしまいます。
3月に演奏会を控えている中、急遽、工房で直して頂きました。
幸い、ひびが浅かったため、修理期間は1週間で済みました。
多くの人の手を経て、私の元へとやって来た篠笛への感謝と
愛おしく思う気持ちが一層強まった出来事でした。
まだまだ練習不足の身ですが、演奏会では、上手に吹こうなどと
力んだりせず、自然と、心の風景を音に乗せられたらと思います。
いつか、魂を吹き込みたい、魂を感じる演奏を!
そう思いながら、日々精進です。
障子の張り替え
年末に行った障子の張り替え作業。
毎年、色調を変え楽しんでいます。
古い日本家屋のため、この障子の形は
なかなか目にしないタイプかもしれません。
一枚の白い障子紙を貼るだけではつまらない。
せっかくだから、この形状を楽しむためにも
色を加えてみたらどうだろうか、と
何気なく思い立ったのが始まりです。
一枚貼っては、ミリ単位で切っていくという
細かい作業を繰り返す手間がかかるために
家族の誰もやろうとは思わなかったようですが
手先を使うことが好きな自分は、この作業が
楽しく感じられ、黙々とこなしています。
白い障子紙も光を通し明るくていいのですが
色を加えると動きが出て、違うあたたかみを
感じられます。白色に飽きたわという方は
是非ためしてみて下さい。
違う空間を楽しめますよ。