満月の夜には・・・
引き込まれそうな程
力強い輝きを放っていた15日の満月の夜のお話。
月光に見守られるかのように帰途についていた15日の夜、
な、な、なんとっ、「コンコン、コン」と釘を打ち付ける
かのような音が、辺りの茂みから響いてきました。
風に乗って・・・? それとも・・・? もしや・・・
「満月の夜」「釘を打つ音」「高木もある緑道」
人通りもある夜更けてはいない時刻であっても
歩道から少し緑の中に入れば、暗闇も同然の道。
自分の足音が釘を打つ音と重なったその瞬間、
一心不乱に釘を打ち付けている男性の姿が
暗闇の中から浮かび上がって見えました。
「キャー」と叫びたい気持ちを何とか抑えつつ
「見 た な 。。。」と
振り返る時間が相手にないことを祈りながら
自分の「気配」を相手に感じさせないようにして
歩こうと咄嗟に思い、4月末のシンデレラより
忍者へと変身したかのような満月の夜でした。
満月の夜に「お財布フリフリ」は聞いたことがあります。
満月だけが知っている、釘を打つ胸の内。