花鳥風月

〜日々を彩る風鈴花の365日〜

ゴールデンウイークは・・・

風薫る5月に

さぁ、出かけよう、と予定を立てていた4月末の出来事。

 

夕方、両手に荷物を抱えた状態で駅の階段を降りていた。

ホームには既に電車が停車中であった。急がなくてはと

気が焦っていたのは覚えているが、気付くと自分は階段の

中央部にいるのに、片方の靴だけがホームに転がっていた。

自分に何が起こったのかよくわからないまま、靴を見て

素敵な男性が拾ってくれるのでは、と淡い期待を抱くも

子供が笑って走り去り、カラスが鳴いた夕暮れだった。

左右に傾きながら階段を降り、何とか靴を履いたものの

次の瞬間、激痛が足を襲った。恥ずかしい気持ちが勝り

靴を履くまでは認識していなかった痛みが駆け抜ける。

「動けない...」

笑うことも出来ずに、その場にうずくまってしまった。

 

完全なる捻挫に

生命が勢い良く育ち輝きを増して行く大型連休中は

内省するかのようにエネルギーをためる日々となった。