花鳥風月

〜日々を彩る風鈴花の365日〜

箱根サイクリング その六 〜白龍神社〜

九頭龍神社を後にし次に向かうは

同じ園内にある白龍神社である。

 

緑の中、コンクリートで、ややでこぼこした道を進む。

何が何だか分からないが、意思とは関係なく、突然

ハンドルを取られるようにして、自転車ごと生け垣の

中へと突っ込んで行った。

ズサササササッ、ガッチャン、ドスン。

もの凄い音を立てて、自転車ごと地面に叩きつけられると

両膝に鋭い痛みが走っていた。

「ぶはははははっ。」「あはは。」

後方でカップルの笑い声を耳にし、一方で「大丈夫か。」

という声を聞きながら、「はい。」と痛みを堪えつつ

立ち上がり、恐る恐る膝へと目をやると、周囲が青紫色に

腫れ上がり、大々的に擦りむいていた。当然出血していた。

絆創膏が、みるみる赤く染まっていく。

あ〜あ、やっちゃった。こんなに酷い擦り傷は、体操着を着て

鬼ごっこの鬼をやった時に躓き、左右の手を繋いでいたために

両方から砂利の校庭を引きずられる格好となって、両膝が血で

真っ赤に染まった小学生以来・・・。

等と冷静に過去を思い出しながら、何故転んだかを考えていた。

スピードを出して急にハンドルを曲げたからバランスを崩した

のだろうという結論に至ったが、引っかかる。まぁ起こして

しまったことは天命だったのだと大事に至らなかったことを幸い

と思いながら、又、これが車の来ない園内でよかったと思いながら

自転車を近くに停めて、無事に参拝を終えた。

白龍神社もパワーが強いと聞く。何となく分かるような気がした。