箱根サイクリング その五 〜九頭龍神社〜
樹木園入口の看板を見つけ入園料を納め、いざ中へ。
夏場に利用すると気持ち良さそうなコテージが点在。
急な坂道を下ると朱色の建物が見え始めた。神社だ。
参拝前に階段を下り、手水場、弁財天の方へと向かう。
すぐ横の芦ノ湖を満員の遊覧船が通る度に湖面が波打つ
のが分かる。遊覧船から眺める景色は、紅葉の中の朱色の
鳥居と雪を被った富士山という趣のある美しい眺めで
さぞかし絵になることだろう。時折、こちらに気付き
手を振ってくれる姿があり、笑顔で手を振り返す瞬間は
ほのぼのとした旅を盛り上げてくれる、一期一会を思う。
手前の弁財天にも手を合わせ、いよいよ手水場へ。
さぁいよいよ参拝と鳥居をくぐった瞬間、突然ブワーッと
全ての落ち葉が向かってくるような、目を開けていられない程の
強烈な一陣の風が吹いてきた。そういえば過去にも似た様な状況が
あったなと伊勢神宮に初めて参拝の折のことを思い出した。
拝殿の前へと立った瞬間に、突如一陣の風が吹き、白い御帳が
フワーッと持ち上がり、その一瞬だけ中を拝することが出来た
のである。幸せな瞬間であった。今回は、落ち葉が舞い上がる様が
何とも言えずに美しく、暫く呆然と立ち尽くした程である。
写真を撮影している間、4〜5組程の参拝客がいたが、ゆっくりと
手を合わせることが出来た。具体的な願いと言うよりは、まず
ここに来れたことへの感謝を述べた。ずっと訪れてみたいと思う地で
あったので、ここに立てたことで、願いはひとつ叶ったのである。
次に目指すは白龍神社である。
次回、アクシデントに見舞われる。