2013-09-12 貝のささやき 夏の思い出に貝殻を飾ってみました。 小指の爪ほどの小さな貝殻たちが寄り集まる様を目にすると、 打ち寄せては引いてゆく波間に出来る気泡のように、あるいは 反射し弾ける光の煌めきのように、小さな一点から始まる、 その静かなる躍動感というものを思い起こさせてくれるよう。 耳を澄ませば、せせらぎのような波の音が眼前に広がるよう。 私の耳は 貝の殻 海の響きを 懐かしむ ジャン・コクトーの詩を口ずさみ、思考は浜辺へと誘われ 涼やかな虫の音に波の音を重ねながら、夏の余韻に浸る夜。