花鳥風月

〜日々を彩る風鈴花の365日〜

箱根サイクリング その二

箱根サイクリング その一 からの続きの記事です。

 

箱根桃源台行き高速バスに無事、乗車することが出来た。

補助席も全て使用し満席状態での出発である。途中

何人もの人が乗車を断られていた。気の毒であった。

 

天気は快晴。前日の予報では富士山がくっきり見えるとのこと

だったので、車窓越しに期待をしていると、頂が雪に覆われた

富士山が姿を現した。遠くから眺めると明治製菓の

「アポロチョコレート」を思い起こすのは私だけだろうか。

 もちろん富士山とは関係が無く、ギリシア神話の「アポロン」

として商品化を検討していたところへタイミング良くNASA

「アポロ計画」が持ち上がり「アポロ」として売り出された

とのことではあるが・・・。

 

 雲が晴れ、しっかりと存在感を現した富士山に、斜め前方に

座っていた熟年風カップルが歓声を上げ始めた。

「おい、富士山だぞ。こんなに綺麗なのを観たのは初めてだ。

よかったなぁ。おい。」「うわぁ、ほんとだ。すっげー!

すっげー綺麗だね。ほんとに、すっげーよ。」

・・・以下略・・・。

年配女性が、「すっげー」などと言う言葉を連発していることに

こちらは「超」驚いていた。言葉には敏感な方である。普段から

響きの良い言葉を使いたいと思っているせいか、「げー」の部分は

どうも馴染めない。人それぞれの感性で使用されていくものである

から、その人の感動は「すっげー」という表現なのだろう。

とにかく昨今は女性と男性が使用する言葉の境の曖昧さが増して

きているようにも感じる。今はまだ女性語、男性語、という言葉

の認識が存在しているが、死語になる日が来るのかもしれない。

 

気になって「すっげー」を調べてみると、あるブログに富士山の

写真とともに使われているのを発見した。

• 初めて富士山を見て、「すっげー」の一言。

• 初めて見る人間には「すっげー」しか出てこない。

• いろんな意味が入った「すっげー」。

20代の男性によって書かれた記事だが、状況は年配女性と

全く同じようであり、妙に納得した自分がいた。