花鳥風月

〜日々を彩る風鈴花の365日〜

にゃんこは見た!

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 「家政婦は見た」風

私は、知っている。猫のミィという、いたずらっ子が

何と45センチの段ボール箱で作られた囲いを乗り越え

脱走をはかったという事実を!猫なら何てことはない

高さだニャ、などと言うなかれ。彼女は、後脚が不自由、

つまりは飛び上がれないのだ。前脚の力と根性で、その

難攻不落と思われた囲いを這い上がり、見事、脱出に成功した。

自由の身となったものの誤算もあった。水などの食料は全て

囲いの中に残してきてしまっていたのだ。再び段ボールを登る

などという体力は、もう残っていない。喉が渇いても、お腹が

空いても、飼い主の帰宅まで静かにジッと待つしかなかった。

 

ミィが元気に遊び回るので、楽しく賑やかな日々ですが

勢い余って引きずって歩いている後脚が椅子などに

思いっきり、ぶつかることもしばしばで、怪我をしないかが

一番の心配事です。考えた結果、目が届かない日中や夜間は

囲いの中に入れておくことにしました。実験として段ボール箱で

囲いを作り「いい子にしていてね。」と、その中で留守番を

させてみたのですが、何と、帰宅時にミィの姿がありません。

いつもなら、「ミィちゃ〜ん♪ ただいま!」と言うと

「ニャ〜」と可愛く返事をしてくれるのに、静まり返っています。

しばらくして、段ボールの中に、いじけるように丸まっている姿を

発見しました。後脚を使えない着地は、かなり痛かったことでしょう。

怪我をしていないかを確認した後、すぐさまご飯にしました。

暴れてお腹も空いていたのでしょう。普段は少し残す一皿を

ペロリと平らげ、いつものようにグルグルとご機嫌になりました。

でも、まさか45センチを飛び越えるとは思いませんでした。

 私が椅子に座っていると、膝を下からジーっと見上げている様子は

確かに「そこに上がりたい」という意思が見えますが、それが出来ない

ミィは、椅子の下に置いたお座布団の上が定位置となっています。

 

段ボールを乗り越えたその日の夜、新たな囲いが届きました。

赤ちゃん用のサークルで「サークル BEAR ZONE」という商品です。

これなら・・・!うーん・・・。

そのうちにまた、どうにかして飛び越えちゃうのかしら。