童心はノンストップ
初めて訪れた先で、人気の無い公園に
象の鼻より長い滑り台が鎮座していた。
こんな光景を目にしたら、乙女心、
否、童心がくすぐられるではないか。
知らない土地、誰もいない、その
キーワードが頭に思い浮かぶと同時に
引き込まれるようにして、滑り台の
「お立ち台」へと足は自然に向いていた。
「最高ーーーーーーーー!!!!!」
そこまでの道のりで、まとわりついてくる
蚊に随分と血を吸われていたことも、
ギラつき照りつけてくる太陽の眼差しに、
随分と水分や思考を搾り取られていたことも、
滑り出した瞬間、風と一体となって
全てが吹き飛び、心から笑っていた。
かくして、2回目の「おかわり」までして
真夏の滑り台を満喫することとなった
大人の自分にも笑いが込み上げてきた。
止まらない、たまらない、やめられない。
童心は、、、
いつでも、どこでも、どこまでも、
ノンストップ。