プラネタリウムにて七夕を思う
今週のお題「七夕」
雲間より星合の空を見わたせばしづ心なき天の川波 (祭主輔親 新古今秋上317)
関東で梅雨が明けた6日、ジリジリと照りつける陽射しの中で向かった先は
都内にあるプラネタリウムでした。お寺に併設されている珍しい
プラネタリウムと言えば、こちら、プラネターリアム銀河座です。
今や予約が必要で多才なご住職がいらっしゃることでも有名です。
七夕を前にして星合の空を眺めに夢を持って行ってまいりました。
立石駅から徒歩数分で、すぐにそれと分かる建物が目に飛び込んできます。
浄土真宗の宗派の一つ真宗大谷派證願寺というお寺さんですが見ての通り
入り口から目を楽しませてくれます。ご住職の遊び心を垣間見るようです。
又館内にも多々楽しい仕掛けがあり子供だけでなく大人もくすぐられます。
今月は「大人の七夕」と題し、織姫と彦星の星空での逢瀬は実際に
天文学的にあるのか、時空を超えて検証してみるというものでした。
ご住職の春日さんとアシスタント女性による2名での軽妙な解説で
進められた星空散歩は終始笑いっ放しのあっと言う間の1時間でした。
東京では2004年以来、実に9年ぶりの晴れ間が期待される7日
織姫と彦星を見れるというだけで、心も晴れ渡る日となりそうです。
子供の七夕は将来の夢など心に思う素直な気持ちを形にするもので
大人の七夕は日々の思いを心に投影し再確認する日なのかもしれません。
星々を思い描きつつ身近な人の笑顔に触れ感謝する七夕となります様に。
袖ひぢてわが手に結ぶ水のおもにあまつ星合の空を見るかな(藤原長能 新古今秋上316)