花列車
可憐な蒲公英三姉妹の中に、桜の花が加わっていました。
まるで花列車のように連なって、春を駆けているように。
私もそっと乗ってみようかな。最後尾?それとも先頭に?
ジェットコースターだったら、スリルを求めて先頭派。
「風鈴花ちゃん、ジェットコースターなんて絶対無理でしょ。」
何故か、よく言われる言葉。うん、最初はね、無理だったの。
自分が乗る番が来た途端に「やっぱり、やめます。」って
引き返したこともあるくらい。でもある日、勇気を持って
ええい、と乗ってみたら・・・、「うわ〜最高!」って
気分が高揚している自分がいた。そういえば、スキーの時に
ノンストップで風を切る滑り方が好きだから、縦横無尽に
スピードに乗って駆け巡るジェットコースターを好きになるのも
頷ける結果だった。時に、風を受けるのがきつい時もあるけれど
眼前に開けた景色を眺めながら駆けるのは、最高だと感じる。
素敵な景色が、どんどん自分に飛び込んで来る感覚は、やはり
先頭でなければ味わえない醍醐味ではないかとさえ思ってしまう。
連なる花列車の目的地って何処なのだろう、とふと想像した時に
思い出した言葉があります。
BELIEVE.
One thing about trains: It doesn't matter where they're going,
what matters is deciding to get on.....
信じること。
重要なのは列車の行き先ではなく、乗ろうと決めること。
(『ポーラー・エクスプレス』より)
生き生きとした生命の輝きに溢れる春が目の前に広がる時。
乗ってみよう、花列車に。行き先ではなく、自分を信じて!