花鳥風月

〜日々を彩る風鈴花の365日〜

色とりどりの葉牡丹

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お花屋さんで、色とりどりの葉牡丹を発見。

週末は鉢に植え替え楽しみたいとウキウキ。

賑やかで楽しい素敵な鉢植えになりそうな予感。

 

葉牡丹はアブラナ科で、アブラナに似た花をつけます。

原産地は西ヨーロッパで、鑑賞用ではなく食用でした。

大和本草(1709年)に『オランダナ』の名前で登場する

植物が葉牡丹とされています。実際に『ハボタン』の

名前が出てくるのは「本草正正譌」(1778年)で

牡丹菜、葉牡丹と記載されているのが文献上の初見と

みられています。「本草図譜」(1830年)には

『甘藍葉牡丹』の名前で葉が冬に色づくことも記されており

現在の観賞用として広まっていたことが伺えます。

品種の育成や選抜は江戸時代から主に東京の鹿骨で始められ

現在は大きく4つの系統に分けられています。

 

東京丸葉系ー葉は丸っこくキャベツに似ている。

      江戸ハボタンとも呼ばれている。

大阪丸葉系ー葉のフチが緩く波打っている。

      強健で育てやすく葉の発色も良い為、広く利用。

名古屋ちりめん系ー葉のフチが細かくフリル状。

さんご系ー葉が細くて深く切れ込んでいる。

 

牡丹やバラのような可憐さもあり、雪の結晶を思わせる形も

あったりと花の少ない時期に私たちの目を楽しませてくれる

葉牡丹を今年も愛でる季節となりました。